ボツリヌス菌(A型)のコロニー(5倍に拡大):血液寒天培地で72時間培養
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ボツリヌス菌:グラム陽性の桿菌(1x5 μm)
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ボツリヌス菌の芽胞(Malachite green染色):広く土壌,ヘドロに芽胞の形で生息。
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ーーーーーーーグラム陽性の桿菌(1x5 μm)。
ーーーーーーー広く土壌,ヘドロに芽胞の形で生息。空気のない嫌気状態
ーーーーーーーでは芽胞から増殖しボツニヌス毒素を産生。
ーーーーーーー毒素の違いによりA~G型に分類され、ヒトに対する中毒は
ーーーーーーーA,B,E,F,G型で起こる。
-------------------------A型:アメリカ太平洋岸
-------------------------B型:ヨウロッパ,アメリカ中部
-------------------------C型:南アフリカ,オーストラリア,アメリカ
-------------------------D型:南アフリカ
-------------------------E型:日本
ーーーーーーーボツリヌス毒素自体は100℃で1~2分の加熱で失活されるが,
ーーーーーーー菌を不活化させるには100℃で6時間、芽胞では120℃で4分間
ーーーーーーーの加熱が必要。
ボツリヌス症:多くはボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こる。
潜伏期間は数時間から数日。
ーーーーーーー複視から顔面麻痺,四肢の麻痺へと進行する。乳児では便秘,
ほ乳力が低下,脱力状態となる。
感染経路: 肉類の缶詰,キャビアの缶詰,腸詰ソーセージの処理過程
ーーーーーーー(多くは自家製)で,ボツリヌス菌の芽胞が混入し空気の
ーーーーーーーない状態で発芽して増殖。
ーーーーーーー乳児では輸入した蜂蜜を摂取して発病した事例がある。
ーーーーーーー1984年、熊本県で製造された真空パックの辛子蓮根を食べた
ーーーーーーー36名がボツリヌス菌(A型)に感染し、内11名が死亡した。
ーーーーーーー原料のレンコンを加工する際に滅菌処理を怠り、なおかつ真空
ーーーーーーーパックし常温で保管流通させたために、土の中に繁殖する嫌気性
ーーーーーーーのボツリヌス菌がパック内で繁殖した。
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