Wednesday, June 2, 2010

麻疹:1991年の小流行(山口県)

1)山口県の麻疹流行(1991年):
ーーーーーー1991年5月に小流行のピークがありました。それ以来,山口県内
ーーーーーーでは,一部の地域での散発を除いて,麻疹の流行はありません。


ーーーーーーこのことは,1才時の麻疹ワクチン(生ワクチン)で獲得する
ーーーーーー免疫がその後ブースター効果がかからないことを意味します。
ーーーーーー
接種後5〜6年を境に免疫が急速に低下します。小学校入学前に
ーーーーーーMRワクチンとして再接種するのはそのためです。


-------------------------------------山口県の麻疹患者報告数(1991~1993)-------

2)麻疹の合併症
ーー1991年度,麻疹の小流行の際に見られた麻疹の合併症。
ーーーーーーーー宇部市にある山口大学医学部小児科に入院したデータ。
ーーーーーーーーーi) 肺炎をおこして入院したのは,ほとんど乳幼児で
ーーーーーーーーーー人工呼吸管理したものが1名。
ーーーーーーーーーii) 脳脊髄炎は1才〜13才で全例が後遺症なく回復。






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