Wednesday, February 9, 2011

日本脳炎




日本脳炎のリスクのある地域-------- Centers for Disease Control and Prevention

世界的には年間3~4万人の日本脳炎患者の報告がある。
日本では1966 年の2,017人
ピークに減少し1992年以降の発生数は毎年10人以下(ほとんどが高齢者)

厚生労働省では毎年夏に、ブタの日本脳炎ウイルス抗体獲得状況から間接的に
日本脳炎
ウイルスの蔓延状況を調べている。それによると、毎夏,日本脳炎ウイルスを持った蚊
は発生しており、国内でも感染の機会はなくなっていない。



日本脳炎ウイルスを媒介するコガタアカイエカ-----  国立感染症研究所 昆虫医科学部

1)病原体:日本脳炎ウイルスは
一本鎖RNAウイルス。
2)媒介: 日本などの温帯では水田で発生するコガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)
-----------が媒介する(熱帯では他の種類)。タの体内で増殖し血液中に出てウイ
ーーーールスを、蚊が吸血,ヒトを刺した時に感染する。渡り鳥が主な宿主で運び屋。
ーーーーヒトからヒトへの感染はない
3)潜伏期間:5日〜15日
4)発病率 :日本脳炎ウイルスに感染したあとに発病(脳炎,髄膜炎,脊髄炎)する割合
ーーーーー1%以下,100~1,000人に1人程度であり,ほとんどのヒトは発病しない
ーーーーーただし日本脳炎に罹ると死亡率は2〜3割,3割に後遺症を残す。

5)予防:    日本脳炎ワクチンの接種(基礎免疫は3回接種:0,1〜4週,1年)


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