Monday, January 27, 2014

ノロ・ウイルスの家族内感染

ノロ・ウイルスによる急性胃腸炎(嘔吐下痢症)は家族のうち1人が罹ると,
だいたい全員がつぎつぎと発病します。感染してから発病するまで(潜伏期間)
が12時間〜48時間と短いのが特徴で,食中毒の型をとります。


ロタウイルスやアデノウイルスによる子供の嘔吐・下痢症は成人は感染しても
免疫があるため発病しませんが,ノロ・ウイルスに対しては免疫がありません
から感染すると発病します。

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家族内感染の例
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-----------4月23日 10才男子,学校で給食時に腹痛,嘔吐あり,

ーーーーーーーーーそのあと下痢が始まった。
---------------25日 朝から父親(50才)と母親(45才)が共に腹痛,嘔吐,下痢。
ーーーーーーーーーその夜から兄(15才)が嘔吐,下痢。


写真1)便の迅速診断キットによる判定:ノロウイルス(+)



写真2)ノロウイルスの電子顕微鏡写真

注意:ノロウイルスにはアルコール消毒,塩酸ベンザルニコウム(通常は
ーーー病院,診療所で使用してます)は無効です。 赤ちゃんの哺乳瓶の
ーーー消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウム(ミノトン,ミルクポンpigeon)
ーーーが有効です。


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